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はじめに / 京都議定書ってなあに?/ 議定書ってなあに? / 母体の条約? /
どうして京都?/ 何が書いてある?① / 何が書いてある?② / 採択とは? /
批准とは? / 発効とは? /発効の条件とは?① / 発効の条件とは?②
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2005年2月16日に発効した京都議定書。
でも、京都議定書ってみなさんご存知ですか?
環境問題に詳しい方はもちろんだと思いますが、ニュースや新聞で取り上げられていますので一度は聞いたことがあると思います。しかしその内容まで話せる方は多くありません。実は京都議定書について「わかり易く」説明している本やインターネットのサイトはほとんどないのです。
締約国会議やら採択やら批准やらメカニズムやら、と難しい言葉がズラズラと並んでいては「?(よくわからない)」と思う方が多いのも不思議ではありません。
しかし、この「あまり良くわからない、関心の無い」京都議定書は、今後の地球にとって、人間にとって大変重要なキーワードです。
このサイトでは、京都議定書とは何なのか、何が書かれているのか、使われている単語の意味は何か、というところに焦点をしぼってまとめています。それでは、最近環境問題に興味を持ち始めたヨーコさんと、地球温暖化問題に詳しいクライメイト先生の二人の会話形式で、できるかぎり「わかりやすく」「詳しく」ご案内していきます。
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●京都議定書ってなあに? |
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ヨーコさん:「先生宜しくお願いします。たまにニュースで聞きますけど、そもそも京都議定書って何ですか?」 |
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クライメイト先生:「うん、がんばろうね。さて、京都議定書を一言で表す言葉を捜すのは結構難しいけど、まとめるのであれば「地球温暖化を防止するための国際的な取り決め」となるかな。
実は今、地球は深刻な環境問題と直面しているんだ。それが「地球温暖化」。
この温暖化問題を解決すべく、1997年に世界各国の代表が集まって「京都議定書」を作ったんだよ。」
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●議定書ってなあに? |
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ヨーコさん:「それって条約みたいなものですか?「議定書」ってあまり聞きませんが・・・?」 |
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クライメイト先生:「議定書とは、国際条約を部分的に強化するために、条約本体とは別に定められた取り決めのこと。
条約ではないけど、国家間の合意文書だから実質的には条約と同じ効力があるんだよ。
条約というのは世界各国の関係者が入念に話し合って制定されるけど、それでもいざ実施してみると期待したほどの効果が得られないときや、もっと細かいことを決めたいときがあるんだ。そんなときに条約とは別に「議定書」と言う形で新しく取り決めを作るんだ。
他に有名な議定書として、オゾン層の破壊を防止するウィーン条約の細部を決めた「モントリオール議定書」というのがあるよ。」
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●母体の条約? |
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ヨーコさん:「何だか難しいですが、議定書の母体となる条約があるということですね?」 |
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クライメイト先生:「そう、気候変動枠組条約というんだ。
大気中の温室効果ガス濃度の安定化を究極の目的として、地球温暖化がもたらす様々な悪影響を防止するための国際的な枠組みを定めた条約だよ。
この条約自体は1994年3月にスタートしていて、2007年は189ヶ国が締結しているんだ。この条約の細部を取り決めたのが「京都議定書」なんだよ。
また、この気候変動枠組条約に締結している国が一堂に集まる会議が毎年違う国で行われているんだけど、この会議のことを気候変動枠組条約締約国会議と言うんだ。通常は長いのでCOP会議と略すことが多いね。」
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●どうして京都? |
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ヨーコさん:「全世界のお話なんですね。京都って地名がついているし、日本だけの話だと思っていましたけど・・・。なぜ京都なんてつけたんですか?」 |
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クライメイト先生:「確かに日本の由緒ある地名が冠されているから、日本だけのお話のようだけど、京都議定書は地球全体の、国際レベルのお話だよ。
気候変動枠組条約に締結している国による第1回のCOP会議が1995年にドイツで開催されて、温暖化を防止するための具体的な方法やルール(つまり議定書作り)を話し合ったんだけど、各国の利害関係も出てきて話がまとまらなかったんだ。結局、いったん自国に戻って再検討するということになって、次の第2回COP会議のときはその途中経過を報告し、第3回COP会議のときには必ずまとめましょう、ということになったんだ。 その第3回COP会議の開催地が実は京都だったんだね。その京都での会議でもいろいろ議論が行われたんだけど、何とか議定書がまとまったから、開催地名をとって京都議定書になったんだ。沖縄で行われていれば沖縄議定書になっていたのかな。」 |
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●何が書いてあるの?① |
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ヨーコさん「そうだったんですか。じゃあ京都議定書の中にはどんなことが書いてあるんですか?」 |
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クライメイト先生:「議定書の中には温暖化をストップさせるための具体的な方法や国ごとの目標などが書いてあるんだ。
実は京都議定書ができるまでは「温室効果ガスを減らそう」と言いながら「いつまでに」「どれだけ」「どのように」減らすか全く決まっていなかったんだよ。(気候変動枠組条約本体にもかかれておらず)
しかしこの京都議定書では、
「温室効果ガスを2008~2012年の間に、1990年のガス排出量と比べて5%削減する」
という、スローガンとも言える数値が決められたんだ。
何はともあれ、具体的な数値が明示されたこと自体がとても大きな一歩と言えるんだよ。」 |
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●何が書いてあるの?② |
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ヨーコさん「????1990年の排出量と比べて・・・ですか?」 |
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クライメイト先生:「そう、京都議定書の基準となるのは「1990年」。1990年に排出した温室効果ガスの排出量を100%として、2008年~2012年の5年の間に排出量を95%以下にするのが目標なんだ。しかし、これらの目標は先進国のみが対象で、発展途上国は含まれない。一見不公平な感じがするけど、「大量排出国である先進国が、最初に削減対策を行うべきである」という合意に基づいているんだ。実はこの辺が様々な問題を生んでいたんだけどね。
なお5%は全体の数値で、各先進国に各々の目標が定められており、我が日本は6%、アメリカは7%、EUは8%なんだ。」 |
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<課外授業>
5%、6%・・・何か「これだけで大丈夫?」という感じがします。
現に大気中のCO2濃度をこれ以上あげないようにするには50~70%以上の温室効果ガスの削減が必要と言われています。
その数字から見れば5%なんて端数みたいなものですが・・・
しかし、アメリカの早期離脱やロシアの慎重な態度(この辺は後で説明します)を見れば、5%削減という数値が政治的にも経済的にもいかに難儀なことかというのがよく分かります。
しかも日本の温室効果ガスの排出量は1990年と比べて増えています。
何と2002年の排出量は90年比約+7%増!減らすどころか±0にもなっていません。
6%削減というのは-6%のことですから、単純計算で13%も削減しないといけないのです。
たかが5、6%、されど5、6%。
日本は2008~2012年の間に本当に目標値まで削減できるのでしょうか?

↑日本の温室効果ガス排出量の推移
排出量(グラフ左)の単位は[百万トン-二酸化炭素(CO2)換算]
94年を境に増えています。
なお、95年より新たに3成分のガスを温室効果ガスとして計算に含むようになりました。計算する成分は、
90~94年 「CO2」「CH4」「N2O」
95年以降 「CO2」「CH4」「N2O」「HFCS」「PFCS」「SF6」
となり、基準年の数値は、
90年の「CO2」「CH4」「N2O」排出量+95年の「HFCS」「PFCS」「SF6」排出量
という計算をしています。そのため、上記のグラフのように90年とは別に基準年が存在します。(90年の排出量=基準ではありません)
※温室効果ガスの成分
CO2・・・二酸化炭素 CH4・・・メタン N2O・・・一酸化二窒素 HFCS・・・ハイドロフルオロカーボン PFCS・・・パーフルオロカーボン SF6・・・六フッ化硫黄 |
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●採択とは? |
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ヨーコさん:「資料を見ていたら京都議定書が採択されたって言葉がでてきました。どういうことですか?」 |
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クライメイト先生:確かに、京都議定書を調べると、「1997年(平成9年)12月に京都で開催された第三回気候変動枠組条約締約国会議(COP3)で採択された」という文章が見受けれるね。
難しい言葉はさておいて、この採択と言う言葉は、
「本年度の教科書はA、B、Cの中からBに採択された」というよう風に、複数から選んで採用するという意味なんだ。
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●批准とは? |
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ヨーコさん:「よく「批准」という言葉もでてきますね」 |
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クライメイト先生:「国際的な条約は各国の代表者が出席した会議の中で採択さるんだけど、条約は各国において大きな影響を及ぼすもの。だから、代表者が承認したとは言え、自分の国に戻ってメリット、デメリット、国際的な立場などをもう一度検討、話し合いをする必要があるんだ。
このような話し合いの末、国として正式に最終承認することを批准と言うんだよ。
我が日本では内閣が批准を行うんだけど、国会の承認が必要。日本は2002年5月21日に衆院本会議で承認、同年6月4日に閣議決定され批准に至ったんだ。
「締結する」という言葉も同じ意味だね。 |
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<課外授業> 締結とは、「条約に拘束されることについて国家の合意を確定すること」を意味しています。では批准と締結は何が違うのでしょうか?
ややこしくなりますが、他にも「承認」「受諾」「加入」という3つの言葉があり、批准を含むこれらの4種類の言葉は全て「締結」を意味します。
実は国内の手続きの違いによって言い方が異なるのです。しかし、条約に特定の規定がない限り、国際的な効力は全て同じです。
上では日本が批准した、と言いましたが小泉首相ら官僚の言葉では「京都議定書を受諾することを決定した」と言っています。
また、川口大臣や植竹副大臣も、
「締結行為というものは条約の当事国となるための総称であって、批准、受諾、承認という言葉はその総称の一種です。私たち(閣僚)も議定書に出た言葉を状況によって使い分けます。例えば批准を寄託されたとか、そういう言葉があった場合は批准ですし、特に表現がない場合は受諾という言葉を使います」
と言っています。
つまり曖昧で大丈夫ということですね。
※首相、大臣ら閣僚は当時のものです。 |
●発効とは? |
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ヨーコさん:「じゃあ、京都議定書が「発効」したってどういうことですか?」 |
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クライメイト先生:「うん、ちょっと前までは「京都議定書はまだ発効していない」「ロシアが批准すれば発効する」と言うニュースが出ていたね。
条約が法的な効力を持つためには、「○○カ国以上が批准する」「~を達成する」というような条件をクリアしなければならなくて、数カ国が批准しただけではスタートしないんだ。
そのような条件を全てクリアして、条約などが効力をもち、拘束力が発生することを発効する、と言うんだよ。
ちなみに京都議定書が「発効」したのは、2005年2月16日。
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●発効の条件とは?① |
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ヨーコさん:「作っただけではだめなんですね。初めて知りました。では発効の条件って何だったんですか?」 |
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クライメイト先生:「発効の条件は、
①「55カ国」以上の国が締結すること
②京都議定書に締結した先進国の1990年のCO2排出量が先進国全体(39カ国+一部の地域)の排出量合計の55%以上であること
という2つ。
・・・ちょっと難しい話だね。
条件の①は、京都会議のあと早々に百何カ国が締結したから問題がなかったんだけど、条件②はアメリカが批准しなかったせいでなかなかクリアできなかったんだ。それがようやくロシアが批准することになって61.6%になってクリアになったんだよ。」
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<課外授業> 気候変動枠組条約は現在、172の国が締結しています。
上記で55カ国や39カ国・・・と国数が出てきますが、全てこの条約の締結国の中で、ということになります。
つまり、条件①を正確に言うと
「気候変動枠組条約締結国189カ国中、55カ国以上が締結すること」
となります。
また条約では、「附属書I国」と呼ばれる「先進国」の分類があります。これは温室効果ガスをたくさん排出しているのは先進国だ、だから先進国を中心に温室効果ガスを減らそう、という考えに基づいています。
条約では39カ国と一部の地域が先進国として決められています。もちろん日本も含まれています。
※上記で記載している国数は2007年12月当時の数字です。 |
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●発効の条件とは?② |
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ヨーコさん:「さっきの条件②の先進国の排出量が55%以上・・・って何だかさっぱりわかりません。最後に教えて下さい。」 |
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クライメイト先生:「確かに非常にわかりづらいところですね。しかしココが一番のポイントなんだ。
まずこの条件は、たくさんCO2を排出している「先進国のみ」のお話。その先進国が1990年に排出したCO2の全体量を100%として、各国の排出量の割合を算出すると、
アメリカ36.1%、ロシア17.4%、日本8.5%・・という数値になるんだ。
この割合を京都議定書を締結した先進国の分だけ足したときに「55%」を超えること、というのが条件だったんだよ。」
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下の表は現在の先進国の締結状況です。
青色の国が締結、橙色が非締結を表しています。
青色の国を足すと「61.6%」となり、55%という条件を満たしています。
2004年の11月にロシアが批准するまではあと10.8%ほど足らず、発効に至りませんでした。アメリカは批准しそうにありませんし、オーストラリアが批准してもわずか2.1%。つまり京都議定書が発効するにはロシアの批准が絶対不可欠だったのです。
京都議定書の内容は不利益、経済的損失を伴う、と言って早期脱退を表明したアメリカは、独自の温暖化防止政策をとると言っています。
しかし、アメリカが批准しないのでは京都議定書は意味が無い、と言うオーストラリアとロシアでしたが、そのロシアがとうとう批准いたしました。
1997年から7年の歳月を経て発効になった、京都議定書。
発効したのは喜ばしいことですが、まだ一歩を踏み出したにすぎません。私たちの宿題は山積みです。 |
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データは2005年3月 |
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